【初心者講座2】チューニング(調弦)

ギターを弾くときは毎回、ちゃんと音を合わせましょう。音を合わせることをチューニングまたは調弦といいます。チューニング方法の前にまずは音名の表し方について確認。

音名について

音名の表記はいろあってややこしいですが、ざっくりいうとこんな感じ。
ドレミファソラシド=CDEFGABC=ハニホヘトイロハ。

このうち、ハニホヘトイロハは曲のキー(調)を表すために使います(例:ハ長調、イ短調など)。ただし、ポピュラー音楽ではCメジャー、Aマイナーのように表すのが一般的です。

ドレミーCDE-ハニホ

ギターの開放弦の音は低い音からミラレソシミ(⑥→①)つまりEADGBEです。

開放弦の楽譜・フレット図

チューニングのやり方

次の2つの方法があります。
1.機械(チューナー)を使う方法
2.自分の耳で聞きわける方法

1. 機械(チューナー)を使う方法

これが一番簡単。写真のチューナーはKORGのものです。A=440Hzで合わせることが多いですが、低めの436~高めの445Hzまで設定できます。ギターモードとベースモードが選べます。

1弦ずつ順番に、開放弦を合わせるだけです。たとえば、5弦を合わせる時には5Aと表示されます。5弦のA(ラ)音という意味です。6弦なら6E、4弦なら4Dと表示されます。チューナーの種類によっては数字が表示されないものもあります。

チューナー

2. 自分の耳で聞き分ける方法

基準音となるA(ラ)の音を合わせた後、ほかの音を順番に聞き分けて合わせていく方法です。機械任せはイヤだという方におすすめ。音をよく聞いて、同じ音かどうか、耳を研ぎ澄ますことも大事ですね。

2.1 5弦を基準音(A=ラ)に合わせる

ギターの5弦をチューナーまたは音叉で合わせます。ここでは音叉で合わせる方法を紹介します。

音叉の使い方
  • 音叉を振動させるために、何か固いものにぶつける。自分の膝でもOK。
  • 音叉の丸いところをボディにくっつけると音が響く。この音が440Hz。

※音叉の振動を止めないように注意。下の部分だけ持ってください。

音叉の使い方

音叉もギターの5弦も同じA(ラ)の音ですが、音叉は440Hz、5弦は110Hz。ギターの方が2オクターブ低いです。なので、5弦5フレットのハーモニクスで合わせると合わせやすいです。ハーモニクスとは、普通に弾くよりも高くて澄んだ音を出す奏法です。

ハーモニクス音の出し方
  • 5弦5フレットの指板ではなくフレットの上に軽く触れる(押さえない)
  • 右手で5弦を弾く
  • 弾いたらすぐ(ほぼ同時に)左手をはなすと、高く澄んだ音が出る。この音が440Hz。
ハーモニクスのやり方

音叉とギターの音、2つの音をぴったり合わせます。微妙に音が違うときは、ウィンウィンと音がうねって鳴るので、うねらなくなるように5弦を合わせます。

ハーモニクスは曲の中でも結構使います。この際、練習しちゃいましょう。できなくても大丈夫。できなければ開放弦で合わせてください。

2.2 ほかの弦を合わせる

開放弦で合わせる方法とハーモニクスで合わせる方法があります。

2.2.1 開放弦で合わせる方法

5弦が正しいA(ラ)の音になっていることを確認してください。

(1) 4弦を合わせる

5弦5フレットの指板を押さえて弾きます。Dの音です。次に4弦の開放弦を弾きます。これもDの音です。この2つの音が同じになるように4弦を合わせます。

4弦=D(レ)=5弦5F

レの調弦

(2) 3弦を合わせる

3弦=G(ソ)=4弦5F

ソの調弦

(3) 2弦を合わせる

2弦=B(シ)=3弦4F

シの調弦

(4) 1弦を合わせる

1弦=E(ミ)=2弦5F

ミの調弦

(5) 6弦を合わせる

6弦=E(ミ)=5弦5F

高いミの調弦
2.2.2 ハーモニクスで合わせる方法

5弦が正しいAの音になっていることを確認してください。

(1) 6弦を合わせる

6弦5フレットのハーモニクスを鳴らします。Eの音です。次に5弦7フレットのハーモニクスを鳴らします。同じくEの音。うねりがなくなるように6弦を合わせます。

6弦5Fハーモニクス=E(ミ)=5弦7Fハーモニクス

ミのハーモニクス

(2) 4弦を合わせる

4弦7Fハーモニクス=A(ラ)=5弦5Fハーモニクス

ラのハーモニクス

(3) 3弦を合わせる

3弦7Fハーモニクス=D(レ)=4弦5Fハーモニクス

レのハーモニクス

(4) 2弦を合わせる

2弦開放弦=B(シ)=6弦7Fハーモニクス

シのハーモニクス

(5) 1弦を合わせる

1弦7Fハーモニクス=B(シ)=2弦5Fハーモニクス

高いシのハーモニクス

ドレミの音階を弾いてみよう

チューニングが終わったら、ドレミファソラシドを弾いてみましょう。細かいことは気にせず、まずはテキトーに触って音を覚えて遊んでみるのがおススメ。

ドレミのポジション