ギターのよくある悩み 1
挫折した理由
ギターを始めたものの、挫折してしまった人は結構多いです。いろいろな理由はあると思いますが、こんな人も多いのではないでしょうか。
- 指が届かない
- セーハで音がちゃんと鳴らない
- 手が痛い
- 良い音が出ない
今回はこのテーマ。
指が届かない・セーハで音が鳴らない
セーハとは一本の指(主に人差し指)で複数の弦を押さえることです。これはスペイン語で、英語やフランス語ではバレーといいます。「Fコードで挫折した」ということは昔からよく聞く話。1本の弦を押さえるだけでも大変なのに、複数なんて無理!と思うかもしれません。
エレキギターやフォークギターに比べて、クラシックギターはネックが太いです。押さえにくいのでは?と思うかもしれませんが、弦が柔らかく実は 押さえやすいのです。
上手くいかない原因は、力が入りすぎていること。一生懸命、人差し指に力を入れていませんか? 力任せに押さえてもうまくいきません。まずは人差し指以外の指をしっかり押さえてから、人差し指を軽く添えてみてください。人差し指で押さえなければならないのは6本の弦ではなく2~3本のはず。不要なところに力を使うのはもったいないです。
不要なところにに力を入れすぎると、バランスが崩れてしまいます。音がちゃんと鳴らないばかりか、手が痛くなったりすぐ疲れたりもします。力を抜き、それぞれの指の力のバランスを整えること、これが大事!
手が小さくて、どうしても届かないという人もいるかもしれません。わたしも手が小さくてセーハには苦手意識がありますが、なんとか弾けます。小さな子どもだって弾いています。絶対できると信じて練習すれば、だいたいは大丈夫。
手が小さい人からすれば、手が大きい人がうらやましいかもしれません。でも手が大きい人は、高フレットの狭いポジションでは指が収まりきらず、大変かもしれません。自分は不利とか有利とか考えない方が良いです。あるもの(自分の手)を使って工夫するしかありません。
手が大きい人はセーハには困らないかもしれませんが注意すべきことがあります。力が入っていても音が鳴るので、そのまま突っ走ってしまうことです。力が入った状態ではポジションの移動が上手くいかず、いずれ頭打ちになってしまいます。
スポーツの世界でも「力む」と最大のパフォーマンスはできないものです。楽器でもなんでも同じですね。